MSFS2020の本の紹介です。良書なのですが、これだけだと初心者の方にはきついなという本です。
もともと、秋口にMSFS2020を買い、その景色の美しさを楽しむためのフライトばかりでした。チュートリアルのC152を使った操縦練習は、着陸も含めてちょっとはやりましたが、基本はセスナの172、あるいはヘリのH135で「離陸→(主に都内で)低空で景色を楽しむ→着陸もせず終わり」というプレイでした。
年末の休みで時間がとれてこちらの本を購入し、初めて「びしっと」着陸できるようになりました。が、この本はレビューにもある通りちょっと「わかってる人向け」なのか、説明がもうちょっと詳しければなと思うので、自分で調べたことなどもこれから補足していこうと思います。
この本の最初の章では
- C172(G1000付き)というプロペラ機で
- G1000というGarminのフライトコンピュータ(?)を使って
- 「ILS着陸」する方法
が学べます。舞台はシアトルで、本に書いている通りにすれば簡単にオートパイロットで着陸できます。
そして、次の章では
- CJ4というジェット機で
- G1000とは別のフライトコンピュータで
- 「VOR着陸」
ができるようになります。
何が言いたいかというと、実は私もCJ4を触るようになってからは基本的にプロペラ機は使ってないのですが、この本だけでは「CJ4でILS着陸をする方法」はわからないのです。(VORよりはILSの方が精度の高い着陸ができます。ただし、ILSがなくVORがあるという空港もあります。)
あと、私自身がそうだったのですが、この本の1章に記載の内容をそのままプレイするとシアトルでは着陸ができますが、他の空港だとだめだと思います。(ILSの仕組みを学ばないといけません。)
G1000はかなりポピュラーで、MSFS2020の日本語Wikiの他、各種動画などでも「G1000の使い方」というのはかなり出回ってます。一方でCJ4の情報は少なくて苦労しました。
なお、この本の1章ではILS周波数の入力とアクティベートする方法、ALTで高度設定、VSモードで上昇、下降(FLCモードは説明せず)、HDGで方位を指定する、APでオートパイロットをオンにする、最後にAPR(アプローチ)で自動的に空港にアプローチする方法が学べます。
補足として、G1000の機能のうち私個人が気に入っている内容をご紹介すると、まず、これは調布から羽田の例ですが、ILS周波数が入力され、高度が指定されている状態です。
この後、このCDIというソフトキーを使うと、上記画面の右上のパープルのライン(GPS)をLOC1に変更できます。
次にPFDというソフトキーを押すと、画面下側のメニューがかわるので、BRG2というボタンを押します。その後BACKというボタンで元に戻れます。
そこまでやると、画面がこう変わります。
画面左上がパープルのGPSではなく緑のLOC1を表示しています。その右下に、目的地までの距離が表示されてます。(PFD→BRG2でこれが可能に。)
上の方で(この知識だけでは)「他の空港ではできない」と書いたのは、ILSをきちんとつかむには、特定の距離、(空港からの)方角、高度にいないといけないんですね。これは「チャート」というもので確認できます。
そして、方角はVFRマップなどで大体わかりますし高度も自分で確認できるので、「空港への距離」という意味でこの設定があると便利だと思います。