CJ4でのILS着陸の仕方について

前回チャートが必要な理由を書きました。

 

struggling-man.hatenablog.com

 

GW中に重い腰を上げて旅客機を使い始め、今はA320のModのA32nxとBoeing 747-800のModのS74を飛ばしていますが、この記事ではCJ4でのILS着陸について書きます。

 

まず、World Mapの画面です。成田(RJAA)から羽田(RJTT)を指定しています。VFRではなくIFRの低高度を選択し、「アプローチ(ILS 16L)」を選んでいます。

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フライトプラン入力画面

ここで16Lを選んでいる理由は、16Lでのアプローチ中の景色が好きという理由もありますが、もう一つ大事な理由があります。

 

通常、このWorld Map画面で「アプローチ」で(ILSで)滑走路を指定すると、ILS周波数は自動的にFMSに入力されます。ところが、16Lについては、CJ4に限らずほかの機体でも、どうも「自動的に入力されない」のです。(理由は知りませんが16Lはいわゆる「新ルート」で新しいから?)

 

他に、たまに「自動的に入力」された値がおかしいこともあります。ですので、ILS周波数が「きちんと入っているか」確認して、入っていない場合、あるいはおかしい場合に入力、修正する必要が出ます。

 

下の画面は、World Mapで16Lを指定して始めた状態ですが、NAV1のところが空欄になっています。(本来は自動的に周波数が入力されます。)

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ILS周波数入力

そこで、上のTUNのボタンから、正しい周波数111.95を手入力してセットする必要があります。111.95を(PCのキーボードではなく)FMSのキーボードから手打ちして、NAV1の左のボタンを押せば入力できます。

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ILS周波数入力後

 

この周波数ですが、こちらもチャートで確認できます。下の画像はILS 16Lのチャートの上部です。この表のILS - LOCにある111.95が周波数です。

また、その下のチャート図のLORRY、LINENなどはウェイポイントで、これによって空港へどういう角度で、どういう高度で行けばよいのかわかります。この場合、LORRYの位置で高度4,000、進入角度が157度です。

チャート上部

下記のボタンを押すとフライトプランの確認ができます。

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FP確認画面

下記でレグと呼ばれる、ウェイポイントなどの通過地点がわかります。わたしはよく、これとVFRマップを見ながら、いつぐらいから降下を始めようとか、ここでこの高度まで降りないといけないとかいったことを判断してます。(エアバスボーイングを飛ばすときはまた違った感じですがここではCJ4の話として)

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LEG

下記のボタンから出発、到着がきちんと登録されていることが確認できます。

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DEP/ARV

 

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DEP/ARV

下記のLWRのボタンを押すことによって、メニューが表示されます。

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LWR

このつまみをまわして、Constraintsのところで(このつまみの上のボタンを)押します。

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LWR

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LWR

それによって、この計器のマップの上での高度が表示されるようになります。下の画面にあるところのつまみをまわすと、

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LWR

このように、計器上のマップの拡大、縮小ができます。私はよくVFRマップを表示させていますがこれは邪道で、本来はこの計器のマップを見るべきでしょう。

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ズーム







この後は通常に離陸して、到着空港が近づいたらLSボタンを押し、その後アプローチのボタンを押すことによって、自動的に誘導されることになります。